生命維持に不可欠な栄養素・ミネラル

ビタミン・ミネラルなどの栄養素は、1種類だけでは体内で機能を発揮することはできません。

「土台となる栄養素の効果は、最も摂取量の少ないものが基準となる」といった【ドベネックの桶】という法則があります。

桶をカラダ、板を栄養素と見立て、バランス良く全ての栄養素が必要量そろっていれば、たくさんの水をためることができます。しかし、一つでも少ないものがあれば水は溢れ出し、結局水嵩は一番短い板の高さまでとなってしまいます。

私たちの身体を正常に維持していくためには、5大栄養素をバランスよく摂取する必要があります。
体を構成しエネルギー源となる「タンパク質」「脂肪」「炭水化物」の3大栄養素に、
身体の機能維持や調整・抵抗力をつける「ビタミン」「ミネラル」を加えたのが5大栄養素です。

その中で、ミネラルは体内で作り出す(合成する)ことができないため、常に食べ物で補う必要があります。

ミネラルは、身体が健康で正常な働きをするために、なくてはならないものです。
身体の中で栄養成分を運び、神経の興奮を伝え、身体の機能をつくっています。

ミネラルのはたらき

1. 骨と歯の健康

カルシウムやマグネシウムは、骨や歯を強く保つために不可欠です。これらのミネラルは、骨密度を維持し、骨折や骨粗しょう症のリスクを減らします。

2. 筋肉の機能

マグネシウムやカリウムは、筋肉の収縮と弛緩に関与しています。これにより、筋肉が正常に機能し、けいれんや筋肉痛を防ぐことができます。

3. エネルギー代謝

鉄や亜鉛は、エネルギーを作り出すために必要な酵素の働きを助けます。これにより、疲れを感じにくく、体全体の活力を維持します。

4. 神経機能の維持

ナトリウムやカリウムは、神経インパルスの伝達に必要です。これにより、脳と体のコミュニケーションがスムーズに行われ、精神の健康や集中力の維持に寄与します。

5. 免疫力の強化

亜鉛やセレンは、免疫システムをサポートし、体を病気から守る役割を果たします。これにより、感染症に対する抵抗力が強化されます。

6. 抗酸化作用

セレンや亜鉛は抗酸化作用があり、細胞をフリーラジカルから保護します。これにより、老化や慢性病のリスクを減少させることができます。

ミネラルの協力関係図

ミネラルには様々な種類があり、相互作用によって人間の体を守っています。

ミネラルは、他のミネラルやビタミンと一緒に摂ると相乗効果が生まれ、ビタミンと組み合わせることでさらに効果がアップします。

多くの種類のミネラルやビタミンを取り入れることが、健康を維持するためのカギとなります。

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